シリーズ言語学と言語教育
認知言語学から見た日本語格助詞の意味構造と習得―日本語教育に生かすために

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  • サイズ A5判/ページ数 310p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894763838
  • NDC分類 815.7
  • Cコード C3080

出版社内容情報

本書は日本語の研究者であり教師でもある著者が、最近注目を集める認知言語学の観点を生かして日本語の格助詞の意味構造を明らかにしたのち、様々な実験的手法や先行研究を駆使してその妥当性を示している。さらにコーパスなどのデータを用い、第二言語としての日本語の習得過程を解明し、意味構造と言語習得との関係について述べ、その成果をもとに日本語などの外国語教育に対して具体的提言を行ったものである。

内容説明

本書では、日本語の格助詞に関するこれまでの認知言語学的研究を再検討し、格助詞の習得や使用に関する研究やデータをできる限り参考にしつつ、第二言語としての日本語教育への応用を試みる。

目次

第1部 認知言語学の紹介(認知言語学とは;格に対する認知言語学の考え方)
第2部 格助詞の意味構造と習得(格助詞ガの意味構造;格助詞ヲの意味構造と習得との関係;格助詞ニの意味構造と習得;格助詞デの意味構造と習得との関係;格助詞ヘ・カラ・マデの意味構造)
第3部 類似する格助詞の意味構造の違い(場所を表すデとニの違い;対象、場所、時を表すヲとニの違い;場所のニとヘ、ヲとカラ、ニとマデ、対象のヲとガの違い)
第4部 日本語教育への応用

著者等紹介

森山新[モリヤマシン]
1996年高麗大学校教育大学院修了(日本語教育学)。2002年同徳女子大学校大学院博士課程修了(日語日文学科・日本語教育学)。文学博士(日本語教育学)。現在、お茶の水女子大学大学院准教授。応用言語学(第二言語としての日本語の習得・教育研究)。認知言語学などの観点を参考にしつつ、言語習得を説明する言語習得理論を構築すること、及びその成果を日本語教育(シラバスや教材開発など)に生かすことをめざす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

明るいくよくよ人

0
資料として、ぱらぱらと。取っつきにくいなぁ・・最初から単語がわからん。もうちょっとかみ砕いて説明して下され。まぁ、もう少し理解が進んでから、立ち戻ろう。2014/02/13

こたろう

0
LangackerのUsage-Based Modelを日本語に適用して、格助詞にフォーカスして説明してある本。日本語を第二外国語として習得する場合に、間違いやすいポイントや、格助詞を学ぶ上での確認点などについて書かれている。Langackerの理論について、日本語へ適用して解説してある本は少ないので、この本は貴重だと思った。また、図で格助詞の用法の関係性を各格助詞ごとに示してあるので、視覚的にもわかりやすいと思った。理論的な分析としては、最低限申されているのかどうかは、自分には判断がつかなかった。2019/12/31

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