内容説明
本書は、現代日本語の、とくに書きことばにおいて、どのような複合語がどのようなしくみでつくられているかを探ったものである。連語との対比を通して少なくとも3種類の「複合語」が想定できるとし、それぞれを対象とする「複合語形成論」の課題と方法とを検討している。
目次
複合語形成論の対象と方法
第1部 複合動詞の形成(複合動詞形成の基本モデル;動詞の結果性と複合動詞;派生的な複合動詞の形成 ほか)
第2部 複合名詞の形成(複合名詞形成の4段階モデル;複合名詞の語構造と命名概念構造;複合名詞の表現性と弁別性 ほか)
第3部 臨時一語の形成(臨時一語と文章の凝縮;文章顕現型の臨時一語化;文章顕現型の脱臨時一語化 ほか)
著者等紹介
石井正彦[イシイマサヒコ]
1958年、福島県南会津郡下郷町生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。国立国語研究所研究員、同室長を経て、大阪大学大学院文学研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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