出版社内容情報
日本英語学会でのワークショップをもとに、認知言語学、心理学、言語人類学的視点から空間概念の構築/転移/拡張を扱った論文集。
内容説明
本書は、空間概念の言語的/身体的な構築・転移・拡張を、認知言語学と言語人類学および心理学的視点から扱った論文集である。
目次
空間概念の歴史的変遷素描
第1部 談話における空間・身体―心理学/言語人類学的アプローチ(忘却か?方略か?―ナラティヴ話者の一貫した言及回避の謎に迫る;発語とジェスチャーはいかに話者の空間座標軸を表現するか?―日本語における左右概念をめぐる個人内・個人間相互作用;空間談話におけるメンタル・マップの協同構築―日本人ロック・クライマーによる直示移動動詞「行く/来る」の用法について;絶対と相対の狭間で―空間指示枠によるコミュニケーション)
第2部 空間・身体からの意味拡張―認知言語学的アプローチ(文法、語彙カテゴリーと隠喩的空間としての時間;日本語接続助詞に関する一考察―「うち」「なか」を中心に;時間メタファーにおける「さき」の用法と直示的時間解釈;現実と理想のメタファー―主観性および身体性との関連から)
著者等紹介
篠原和子[シノハラカズコ]
1959年生まれ。埼玉県出身。1998年国際基督教大学大学院博士後期課程修了、Ph.D.(教育学)取得。現在、東京農工大学大学院共生科学技術研究院准教授
片岡邦好[カタオカクニヨシ]
1960年生まれ。愛知県出身。1998年アリゾナ大学大学院博士課程修了、Ph.D.(応用言語学)取得。現在、愛知大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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