文春文庫<br> 浮かれ上手のはなし下手

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文春文庫
浮かれ上手のはなし下手

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167838768
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「これで、おしまい」と宣言しつつまだまだ舞台から離れられない。吉行和子が綴る芝居、母・あぐり、兄・淳之介、妹・理恵の思い出。

個性派女優・吉行和子のひとりごと

「これで、おしまい」と宣言しつつまだまだ舞台から離れられない。吉行和子が綴る芝居、母・あぐり、兄・淳之介、妹・理恵の思い出。

内容説明

高校在学中に劇団民藝の研究所に入所、2年後に「アンネの日記」で初主演してから50年以上、女優として映画、舞台で活躍しつづける著者の波乱万丈な人生。演劇の世界で知り合ったさまざまな人たちとの交流や、ともに作家だった亡き兄・淳之介と妹・理恵の思い出、そして母・あぐりのことなど、問わず語りにつづる各エッセイ。

目次

第1幕(衣裳係になるはずが;研究所生活 ほか)
第2幕(ポーギィとベス;日活映画の大スター ほか)
第3幕(早稲田小劇場;商業演劇デビュー ほか)
第4幕(角栄氏と辻和子さん;女三人の旅 ほか)

著者等紹介

吉行和子[ヨシユキカズコ]
東京都生まれ。女子学院高等学校を卒業。在学中に劇団民藝附属水品演劇研究所に入所。父・エイスケ、兄・淳之介、妹・理恵は作家。母・あぐりは日本の美容師の草分け。1956年、「アンネの日記」で初主演。日本アカデミー賞優秀主演女優賞、紀伊國屋演劇賞個人賞など、舞台・映画での受賞多数。84年、『どこまで演れば気がすむの』(潮出版社)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

39
女優吉行和子さんの自伝的エッセイ。喘息で体が弱かった幼い頃の話、初めての舞台を見て演劇に目覚めた話、劇団民藝のオーディション、詩人で小説家父エイスケ、美容師でNHKの朝ドラのモデルにもなった母あぐり、女性にモテモテだった小説家兄淳之介、猫しか愛さない詩人で小説家の妹理恵など家族の話。映画やテレビでも活躍されているけれど、やはりこの人は舞台女優なのだなぁ……。2016/06/03

美登利

31
私が知っている女優さんとしての吉行和子さんは、金八先生のドラマが初めだったかしら。もう30年以上前のことです。その後お兄様の淳之介さんのエッセイなどを読んだこともあり、お母様の半生がドラマ化されたなど吉行さんのご家族は皆さん個性的ですごいなあという印象でした。様々な俳優さんたちとの共演があり、幼い頃から病気がちであったようですが、楽しい人生を歩んでこられたみたいです。写真で観る若い頃の淳之介さんが大スターのような綺麗なお顔なのは、本当に惚れ惚れします。妹さんの小説は未読ですが少し興味出てきました。2013/10/23

佐島楓

23
エッセイ集。スペシャリストになるには、結局こつこつと実績を重ねてゆくしかないと実感。その人生の長い間に、びっくりするような出逢いがあったり、それを大事にしてゆくと、点が線になるように、人脈ができていったり・・・。不思議なものだ。やっぱり素敵なかただと思う。2013/10/08

りえこ

22
以前に読んだ本の文庫版でした。新劇の劇団、興味があるのでとても面白かったです。2014/07/10

小豆姫

11
女優さんの書かれたエッセイや自伝は私の大好物。その頂点は高峰秀子さんで揺るぎないのだけど、ぐぐっと迫る勢いの吉行さん。自分の人生のそこここでのエピソードを素直に綴っていて、情景がぱーっと浮かんで気持ちがなまに響いてくる。ドラマや映画では穏やかで上品なイメージだけど、好奇心のおもむくままざぶんっと頭から飛び込みのめり込んでゆく逞しさがあって、すごくチャーミングだ。悲しい別れの数々を胸に沈めて、それでも前を向いて生きてゆくのが人生だから。吉行さんの文章がもっと読みたい。 2021/05/18

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