出版社内容情報
古代語の動詞の研究は検証されない「通説」であったことを批判しつつ、実証的な論証から古代語の動詞の仕組みにせまる。源氏物語を題材にした分析は、同時に物語のテクストの性質にもせまる。文学研究者にも必読の書として評価の高い書。92年に発行された著書の大幅改訂版。索引付き。
内容説明
本書ではまず基本形と~ツ形、~ヌ形、~タリ・リ形をまとめて扱い、その意味を比べ、しかる後に、~キ形、~ケリ形の違いを扱っている。テキストは『源氏物語』(玉上琢弥訳注・角川文庫)全巻とし、用例には、角川文庫の巻数、及び角川文庫のページ数を添えた。
目次
第1章 はじめに
第2章 通達動詞のテンス・アスペクト
第3章 移動動詞のテンス・アスペクト
第4章 ~ツ形と~ヌ形の諸問題
第5章 ~キ形と~ケリ形の諸問題
第6章 ~タリ・リ形の諸問題
第7章 会話文における基本形のアスペクト的意味
第8章 おわりに
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