尾崎翠と花田清輝―ユーモアの精神とパロディの論理

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894740259
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

蘚の恋愛など異様な光芒を放つ『第七官界彷徨』をはじめ、若い世代やフェミニストの間で注目される尾崎翠。翠再評価の口火を切り、奇才縦横のレトリックで世界を駆けめぐる花田清輝。二人のテクストをユーモアとパロディの精神で読み解く異色の評論。

目次

序論 映画『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』に寄せて(よみがえったまぼろしの作家;フェミニズムのネットワーキング ほか)
第1章 ミューズとケンタウロス―尾崎翠と花田清輝の出会い(七という数字に憑かれた人たち;チャーリーの杖と帽子への偏愛 ほか)
第2章 少女の彷徨と蘚の恋愛―尾崎翠の世界(もう一人の私を探して;不思議の国の町子 ほか)
第3章 笑う男と鳥獣の戯れ―花田清輝の世界(笑いの戦略;喜劇的精神とエコロジー ほか)
第4章 ユーモアの精神とパロディの論理―尾崎翠と花田清輝を結ぶもの(笑いとユーモア;パロディの論理 ほか)

著者等紹介

土井淑平[ドイヨシヒラ]
1941年、鳥取市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。政治思想を専攻。通信社勤務を経て、エコロジーなどの市民運動に携わりながら、執筆活動を進める。「尾崎翠フォーラム・in・鳥取」実行委員会代表
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感想・レビュー

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5
2002年刊。尾崎翠、(尾崎翠を「わたしのミューズ」と称えた)花田清輝の二人の作品に親縁性を読み取る著者が、ユーモアの精神とパロディの論理という視座から論じたもの。花田清輝については何の知見も持っていなかったが、花田清輝という作家に顕著なパロディの論理とその実践が、デコンストラクションの戦略と近似しその先取りであったと論じ、その作品の魅力と今日性が存分に伝わってきた。尾崎翠を論じた章では、執筆時点での諸論に目を配りその成果をよく汲み上げていると思われた。2018/11/11

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