内容説明
本書のテーマは「近過去」。聞きなれない単語だが、非常に大事なものだ。1980年代から各マスコミへ提言を続け、改めて読み返してみると、現代は本当に良い社会になったと言えるだろうか。戦争はなくなった?医療制度はどうなった?投票率は?税金は?30年、40年前の問題がなぜ、現代に通じるのか。私たちの考えは正しかったのか。当時の自分は、今のような社会を望んでいたのか。
目次
第1章 振り返る社会(1981年~2015年)(「紀元節」復活に警戒心を;教科書偏向叫ぶ者こそ偏向;安保廃棄なしに冥福なし ほか)
第2章 繰り返してはならない戦争(1981年~2008年)(戦争の道だった皇国史教育;幼き友メリーの思い出;平和を教えた父の遺書 ほか)
第3章 教育こそ原点(1981年~2006年)(教科書攻撃に国民的反撃を;教育と民主主義にかかわる;安売りの見切り品ではない ほか)
著者等紹介
佐埜明[サノアキラ]
1931年(昭和6)10月7日、東京都目黒区生まれ。1935年(昭和10)4月、私立洗足幼稚園入学。1938年(昭和13)4月、品川区立第二延山小学校入学。4年生から教育勅語を徹底的にたたきこまれる。1942年(昭和17)4月、両親の配慮により、私立むさしの学園初等学校に転校する。電車通学を始めたばかりの4月18日に東京初空襲に遭う。その後、武蔵野市境へ転居。1944年(昭和19)4月、明星学苑中学校に入学。1945年(昭和20)3月、山梨県甲府市に疎開。県立甲府中学校へ転校。1948年(昭和23)、上京する。1951年(昭和26)11月、連合国軍最高司令部(GHQ)に就職。1952年8月以降、アメリカンハウスに住み込みで務める。その後、米軍朝霧基地など、各地の米軍基地勤務。1960年、少年補導施設に勤務。著書『少年の家の記録』を出版。1961年、肺結核で代々木第一病院に入院。1963年、日本アジア・アフリカ研究所勤務。事務局長などを歴任。執筆活動を開始する。1968年、結婚。練馬区にて学習塾を始める。その間、地元診療所「健康友の会」副会長などを歴任。2007年、76歳で学習塾を閉塾。現在、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



