内容説明
インクルーシブ保育ってなに?今までの保育とどう違うの?多様な子どもたちが出会う保育の場。どの子も持ち味を発揮して生きいきと育ち合える保育を目指し、試行錯誤する保育者たち。子どもたちとともに新しい価値観をつくり出していく驚きと喜びに満ちたプロセスから、インクルーシブ保育の実践で大切にしたい共通の原則を探る。
目次
序章 インクルーシブ保育の風景―日常の中で感じる違和感を大切に
第1部 実践から学ぶインクルーシブ保育のポイント(「多文化共生」実践 違う文化っておもしろい―外国にルーツのある家族が多く暮らす地域で;「脱・あるべき姿」実践 どの子も「気になる子ども」になったとき―子どもとつくる新しい価値観;「保育者の協働」実践 「また今度ね」と言わなくてもいい保育へ―持ち味をいかし合う対話がつくり出す好循環;「医療的ケア児」実践 医療的ケア児の意見表明から考え合う保育―対話の形はいろいろ;世界のインクルーシブ保育 スウェーデンと韓国におけるカリキュラムの動向と実践)
第2部 インクルーシブ保育への道しるべ―多様性と参加をキーワードに(意見表明権の保障にもとづく「参加」のプロセス;多種多様なインクルーシブ保育が共有する原則とは)
著者等紹介
芦澤清音[アシザワキヨネ]
発達障がい児を中心に「ともに育つ保育」の視点から研究と保育者養成、保育現場の巡回相談に携わる。帝京大学教育学部教授
浜谷直人[ハマタニナオト]
かけがえのない子どもたちが保育の場に「参加」することを大切にしてインクルーシブ保育の理論研究に取り組む。東京都立大学名誉教授
五十嵐元子[イガラシモトコ]
東京都内で保育現場の巡回相談に携わり、子どもや保育者の「対話」をテーマに研究を進めている。白梅学園大学子ども学部准教授
林恵[ハヤシメグミ]
生活する社会と異なる外国の文化で育つ子どもたちを中心に、マイノリティと保育について研究を進めている。足利短期大学こども学科教授
三山岳[ミヤマガク]
保育現場の巡回相談を通じて、インクルーシブな環境の形成に取り組む保育者の支援のあり方を研究している。愛知県立大学教育福祉学部准教授
飯野雄大[イイノタケヒロ]
保育・字校現場での巡回相談等に携わり、現在は保育者・教師の「所属感」に関心をもって研究に取り組む。山梨学院短期大学保育科准教授
山本理絵[ヤマモトリエ]
保育者や学生と一緒に実践検討しながら、集団関係の発展と保育者の役割について研究を進めている。愛知県立大学教育福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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