内容説明
札幌母親餓死事件の真相!生活保護バッシングがもたらすもの。三人の子の成長を楽しみに必死に働き続けた母親の凄絶な死。母子家庭がゆえの経済的困難―それを支えるべき福祉行政の冷酷な対応!ジャーナリストの良心をかけて、徹底して真実を描き出した衝撃のルポ。読者の要望に応え、新装増補版で復刊。行政やマスコミ、世間の冷たい目のもとで、生きることへの望みすら断ち切られようとする人々が、今、私たちの隣にいる。
目次
第1部 ある母親の人生(誠実なる熱心;ほころび;赤信号;最後の望み;波紋)
第2部 巨大なカラクリ(生活保護の実状;大きな転換;広がるギャップ;国民の意識)
第3部 やさしさとイマジネーション(一年半後;私たちに問われるもの)
著者等紹介
水島宏明[ミズシマヒロアキ]
法政大学社会学部教授。1957年北海道生まれ。1982年札幌テレビ放送に入社。1988年~92年、NNNロンドン特派員、1998年~2003年NNNベルリン支局長。2003年、日本テレビ放送網入社、「NNNドキュメント」ディレクター兼解説委員などを務める。2008年、芸術選奨・文部科学大臣賞受賞。2012年3月、日本テレビ退社。ディレクターとして制作にたずさわった番組、札幌テレビ制作「母さんが死んだ~生活保護の周辺」は、ギャラクシー賞(87年度)、地方の時代優秀賞(88年)、世界テレビ映像祭海外審査員賞(88年)等を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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