内容説明
哲学的神秘家、帰依信楽の神秘家、愛の、美の、自然の神秘家―。プラトン、プロティノスまで遡る書き表された玄秘の溢出の、近代における諸相の覚知。マラルメが「稀にみる情緒」と語り、メーテルリンクをして「最高級の思索と冥想とが充ち満ちている」と絶讃せしめた、真のコスモポリタン=グリーアスンの著を、名訳と詳説で贈る。
目次
近代神秘説
自然に於ける美と道義と
マクベスの悲劇
近代の鬱悒
トルストイ
模倣と創見
肉体の勇気と道義の怯懦
パルシファル熱
権力と個人主義
新批評
アミエル
教養
文学上技巧の性能
註〔ほか〕
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- 和書
- こころを浄化することば