内容説明
日本橋の呉服問屋・辰巳屋が賊に襲われ、一家全員が斬り殺された。八丁堀の鬼と恐れられる南御番所隠密廻り同心・長月隼人は、その残忍な手口を耳にし、五年前江戸を震え上がらせた盗賊の名を思い起こす。あの向井党が再び現れたのか。警戒を強める隼人たちをよそに、またしても呉服屋が襲われ、さらに同心を付狙う恐るべき剣の遣い手が―。御番所を嘲笑う向井党と、次々と同心を狩る『死神』に対し、隼人は、自ら囮となるが…。書き下ろし時代長篇、大好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。小学校教員在職中に執筆を始め、デビュー作『剣の道殺人事件』で、第36回江戸川乱歩賞を受賞。その後もミステリーを中心に作品を発表し、近年は、時代小説の分野で評価が高い
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