内容説明
自殺した姉の死体を運ぶ少年。そうなってしまったのは、誰かが悪い訳でもないし、何かが間違っていた訳でもない。たまたま日本に生まれてしまった在日韓国人の少年。姉の死体を病院から盗み出した少年は、渋谷の不良タローと、ひょんな事で知り合った少女の3人で西へ西へとクルマを走らせた。それは偶然なのか必然なのか?ポジティブに生きるための方法論を提示するロードムービー・ストーリー。
著者等紹介
グスーヨン[グスーヨン]
1961年山口県下関生まれの在日韓国人二世。(株)デルタモンドから(株)サン・アドに移り、26歳でディレクターデビュー、1994年にGOO TV Company設立。お茶の間を騒然とさせる話題のCF多数。2001年3月に『ハードロマンチッカー』で衝撃のデビュー。各紙誌で大絶賛された
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感想・レビュー
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小太郎
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何とも言えない空気がある小説。破天荒な文章とでも言うんでしょうか。ノリはとてもいい。この人は小説はあまり書いていないけど、気になる人は手に取って読んだ方がいいです。 2015/02/27
小太郎
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何かセックスとか、女性とのセックスがあまりよくないとかと感じる若い男の事が書かれてありました この人は何に喜びを見いだしているのだろうかと思いながら読み進めました 300ページ強の本ですがサクッとよまめす 電車の中で読むにはいい本だと思いました 2014/02/05
ふみ
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再読したい。話の意味が深くまでありそう。カネシロの「最悪」なことをする行動、考え方に勢いがあって面白い。「良い人」の概念は、私自身の生きる考え方さえ問われた。規律に従って、自分を抑えて生きるよりも、正直に生きる姿勢がなんとも気持ちが良い。カネシロを含め、その周りの人物も希望や、幸せを求めることを捨てきれずに生き抜く様が人間性を感じ、身近にも感じる。自分自身の生き方について考えさせられる作品。
Mina.K
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人種差別とか近親相姦とか家族の自殺とかタブーみたいなダークな話題がぽんぽん出てくるんだけど当の本人(カネシロ)はなんでもないってふりを決めて飄々と生きてる、ように見せかけて実は色々考えてたり深く傷ついてたりするそんな少年てか日本は紛れもなく根づよく人種差別があるのにそれを公に認めないとゆうかそんなことありませんみたいな顔してスルーしているところがまず終わってるなーと本筋と関係ないところでちょっと思ったりもした。2012/01/20
のちおちゃん
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☆☆☆2010/08/12
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- 和書
- 少年と沼