ハルキ文庫<br> 三国志〈4の巻〉列肆の星

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ハルキ文庫
三国志〈4の巻〉列肆の星

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894568877
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

宿敵・呂布を倒した曹操は、中原での勢力を揺るぎないものとした。兵力を拡大した曹操に、河北四州を統一した袁紹の三十万の軍と決戦の時が迫る。だが、朝廷内での造反、さらには帝の信頼厚い劉備の存在が、曹操を悩ます。袁術軍の北上に乗じ、ついに曹操に反旗を翻す劉備。父の仇敵黄祖を討つべく、江夏を攻める孫策と周瑜。あらゆる謀略を巡らせ、圧倒的な兵力で曹操を追いつめる袁紹。戦国の両雄が激突する官渡の戦いを描く、北方「三国志」待望の第四巻。

著者等紹介

北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長篇部門、91年『破軍の星』で柴田練三郎賞をそれぞれ受賞。近年は、時代・歴史小説の分野にも力を注いでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

380
曹操にとっての大一番、官渡の戦いが描かれる。呂布討伐からこの辺りまでの曹操は、本当にキレッキレで才気走っている。その戦の中、関羽の降伏のエピソードも入ってくるが、ここでの関羽がまた素晴らしく漢。降伏期間は短く、割かれる頁数も少ないが強烈な印象を残す。前巻に続き盛り上がりが多く満足。呉では…攫ってまで得た嫁に隠れて、女に溺れる孫策さんにびっくり。その結末もまた…。荀彧さんが流石すぎて何もいうことなし。孫権も味があって好きではあるけど、著者自身のあんまり興味ない感が微妙に伝わってくるような、どこか寂しい印象。2018/12/11

ehirano1

142
孫家は二代続けて不名誉な死。脇が甘いというかなんというか・・・・・。2017/06/10

Kircheis

86
★★★★☆ 孫策の死、そして袁紹の無能ぶりが印象に残る4巻。 劉備軍は雌伏の時。2018/01/29

mayu

85
曹操と袁紹の戦い。曹操は冷静な戦略家だな。時には手段を選ばず残虐なことでもやってのける。数では負けても最後まで諦めず勝機を逃さない。自ら先頭に立って死地にでも赴く勇気と決断力がある。本当は関羽も味方に欲しかっただろうに、無理に臣従させるのではなく約束を果たした関羽に劉備のもとに帰る隙を与える潔さも持つ。だんだん存在感を大きくしていく曹操だけど、時折見せる寂しげな様は気になるな。孫策が策にはまって早々に退場。これから父の分も頑張ってほしいと思っていたから残念だ。2021/03/16

優希

74
官渡の戦場を描いています。曹操に忍び寄る袁紹の腕。劉備の存在が、曹操を悩ますようになってきたようですので、敵意を抱くという想いに駆られているでしょう。周瑜、孫策も策略を練り、戦国の領有は激突へと歩んでいるのは確かです。2019/04/03

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