内容説明
幼い頃に誰もが親しんだ日本おとぎ話には、実は恐ろしい真相が隠されていた―。禁忌の業を現代に伝える「浦島太郎」、異形な性愛をえがく「鉢かづき姫」、狡猾な出世欲が不幸をよぶ「一寸法師」ほか、「手無し娘」「鬼女房」「舌切り雀」「おりん子こりん子」「桃太郎」のサブリミナルに迫る、日本おとぎ話8篇を収録。その凄絶で異常な残酷絵巻が今、解き明かされる。
目次
浦島太郎―龍宮城の乙姫の正体と玉手箱の真実
鉢かづき姫―大きな鉢を被せられた姫の数奇な運命
手無し娘―両手を斬られた娘の凄絶・壮絶の人生
鬼女房―姑のいじめに耐える若い妻の変容
舌切り雀―封印されてきた舌切り雀の恐怖の暗号
おりん子こりん子―輪廻のような継母と継子の醜い絆
一寸法師―一寸法師はすぐキレる若者だった
桃太郎―桃太郎と鬼・恐怖の密談
著者等紹介
中見利男[ナカミトシオ]
1959年生まれ。岡山県倉敷市出身。作家、ジャーナリスト。民放テレビ局勤務を経て、執筆活動に入る。歴史から、国際情勢に精通し、情報革命に関する評論から、国際謀略小説まで、幅広く活動を展開
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鬼灯の金魚草
18
とにかくゲスい。グロさも甘い。2017/01/01
たか
6
よく知ってるおとぎ話からあんま知らんおとぎ話まで、それぞれの話が実は恐ろしい意味が隠されてるってよくある感じのやつやけど、面白い。こういうのはなんか定期的に読んでしまう。2021/07/25
ななかまどすえ
3
子どもの頃からなじみ深い浦島太郎、舌きり雀、一寸法師、桃太郎などの話を古い文献に基づいて読み易く?新たな解釈・・・なのでしょう。タイトルにも書いてあるグリム童話より怖いってことは 私には無かったですね。サブリミナル効果とメタファーにより教訓ですか、うん、そうなんでしょうね。読んでいてなんか、苦痛でした。最後そこに繋がるんだ、ってとこだけびっくりかな?2013/05/30
peugeo
2
おとぎ話から暗喩的な部分を抽出し、考察するものかと思いきや、実際はただのエログロナンセンスな物に再構築しただけ。 おとぎ話というよりはほぼ完全に創作と言ってよい。2018/03/09
No.7
1
ずっと笑って読めました。最後のオチも秀逸でしたし、桃太郎の考察はビックリしました。
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