出版社内容情報
警視庁の職員・濃霧は屁が異常に臭いという特異体質のために、コンプレックスの固まりとなって、恋人もいない冴えない日々を送っていた。だが、銀行強盗と遭遇したのをきっかけに、濃霧のコンプレックスの原因であったガスは、素晴らしい威力を発揮し、彼を異形のヒーローへと変貌させる。ガスコップの誕生である。抱腹絶倒・空前絶後・前人未踏の壮大なドラマは、列島を激震させてついに爆発する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぴー
15
警視庁総務部装備課に勤務する濃霧晴雄は、特異体質の持ち主だった。屁がとんでもなく臭いのである。あるきっかけから自分の「屁」コンプレックスを逆手に取り、攻撃の手段に変えたたことで、一介の事務員が警察の花形捜査官になってしまう。タイトルから分かるように、基本的にはコメディです。緊迫した場面でも「ああ、屁よ。わたしの屁よ。君は、いつまでわたしの周囲にまとわりつくのか？」などと脱力ものの詩を詠んだりするので、気分転換にうってつけの読書です。下巻に進みます。2017/10/15
