出版社内容情報
伊原ユリ、四十一歳。夫は目下入院中。中一の娘を抱え、人材派遣会社に勤めている。しかしそれは表の顔。実は彼女、ヨーロッパにある小国、ポメラニア共和国の女スパイなのだ。だが、ある日突然、共和国が消滅してしまう。ユリはその衝撃にもめげず、新入りの河本青年を従え、仕事先に向うが、途中、駅のホームで、何者かに突き飛ばされた。誰かが彼女を殺そうとしている!!謎の敵とユリの闘いが、始まった。ユーモアミステリーの傑作長篇。
内容説明
伊原ユリ、四十一歳。夫は目下入院中。中一の娘を抱え、人材派遣会社に勤めている。しかしそれは表の顔。実は彼女、ヨーロッパにある小国、ポメラニア共和国の女スパイなのだ。だが、ある日突然、共和国が消滅してしまう。ユリはその衝撃にもめげず、新入りの河本青年を従え、仕事先に向うが、途中、駅のホームで、何者かに突き飛ばされた。誰かが彼女を殺そうとしている!!謎の敵とユリの闘いが、始まった。ユーモアミステリーの傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
39
今年の初読了は久し振りの赤川次朗さんの作品。主人公のユリの夫は目下入院中。中一の娘を抱え人材派遣会社に勤めている。しかしそれは表の顔であり、実は彼女はヨーロッパにある小国ポメラニア共和国の女スパイだった。ユリのもう少しスパイとしての活躍があれば面白かったような気がしたが、今一つインパクトに欠けるような感じだった。でも読みやすくて二転三転する展開は楽しめた。 ☆☆☆★★2022/01/01
coco夏ko10角
30
ヨーロッパにあるポメラニア共和国のスパイ・ユリ、でも祖国が消滅してしまい…。スパイだったことを知っているのは?信用できるのは誰なのか?意外な展開もありなかなか面白かった。2016/12/15
hnzwd
20
夫は病気で入院中。娘一人を育てる主人公の職業は某国のスパイ。いつも通りに出勤すると祖国が無くなったと知らされて。。消滅した国の隠し財産を巡るスパイvsスパイの戦いに否応無く巻き込まれていく展開はスリリングながら、やはり感じられるユーモアは赤川次郎の真骨頂かも。2022/12/15
リリパス
3
簡単に書くと、「主人公:ユリは、15年近く、祖国:ポメラニア共和国のスパイとして、日本で活動していたものの、ひょんなことから、祖国が国家赤字で崩壊して、なくなってしまう。そんな、スパイでなくなったユリのもとに、新たなトラブルが舞い込み・・・・」というお話。2転3転するストーリーで、面白かったです。2020/03/02
kabeo
3
軽そうな展開だけど、結構複雑な構造の話でとっつきにくかった。これだけ裏を持った人たちが出てくると、ユリの夫、伊原の心筋梗塞も仕組まれたのもかと思ってしまう。ユリの行動が格好いい(この作品は映像化されているのか?見てみたい)。河本にも何か裏があると思ったが、意外と頼りになるいい癒し系の青年でした。パワハラオヤジかと思った佐久間大臣も最後までいい感じ。香織と涼子もいい感じ。2019/01/02