内容説明
二十年以上も会っていない祖父からの突然の手紙で、僕は祖父の住む南の島にやってきた。そこで出会った祖父の養女である小夜子は、実は光る竹の中から産まれたかぐや姫であり、満月の晩に迎えに来る船に乗って、月に帰らなくてはいけないのだと聞かされる。「引き留めてほしいんです」この世に未練を残す小夜子の思いに僕は…。現代に蘇ったかぐや姫を描く、幻想的な恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cecilia
2
満月を眺めると美しいと思うと同時にちょっと怖いとも思う。その印象と同じものを感じる本。細かいところを気にしてはいけない、雰囲気を読むべき。そして今日は中秋の名月!ナイスたいみんぐ。2011/09/12
miroku
2
かぐや姫は、竹から生まれて月に帰る。しかし、月は古来より黄泉の国・・・。そして小説は奇妙な話。嘘か真か、文学か戯言か・・・。2010/04/04
スカーレット
0
今は昔竹取の翁といふものありける・・・古典の授業を思い出しましたwww。色々気になる所はあるけれど、雰囲気を楽しむ物語かな。。。2015/03/06
みしぇる
0
かぐや姫をベースにした非現実なことと現実が重なり合う世界。 でも、薄井さんはスピリチュアル系は信じない人だけどね。
-
- 電子書籍
- ミル・フルール(3)