ハルキ文庫
石の血脈

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  • サイズ 文庫判/ページ数 574p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784894565661
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

妻が失踪した!新鋭建築家・隅田にとってそれはあまりに突然の出来事だった。まして知る由もなかった。彼の周囲で、不死を求める者たちが暗躍していることを。シュリーマンが発掘したクロノスの壺、古代の巨石信仰、犬神信仰、狼男伝説、吸血鬼伝説―世界各地に残るこれらの伝承には、ある恐るべき事実を解く鍵が潜んでいるというのだが…。歴史の闇を縦横無尽に駆けるSF伝奇ロマンの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

40
★★★☆半村らしく気宇壮大ながら、登場する様々なテーマを結びつける無理矢理感がもう一歩か。2015/02/13

鈴木拓

21
半村良氏の初期の長編作で、1971年に発表されたSF伝記ロマンだが、今読んでもなお斬新さを感じる作品である。 若手建築家・隅田が巻き込まれていくのは、古代から続く驚愕の出来事であった。 世界各地の巨石信仰、犬神信仰、あるいは狼男や吸血鬼、さらには古くはイスラム教から派生した暗殺集団の存在まで、世界規模での謎を集約してく展開からはまったく目が離せなかった。2020/03/08

スターライト

10
アトランティス、巨石信仰、吸血鬼に犬神、暗殺教団…さまざまな要素を包含しながら展開していくストーリーは、圧巻。広げに広げた風呂敷は、最後に収斂し大団円を迎える。どこまでが事実で、どこからが虚構かわからないが、読者を引き込んでいく筆力は、第一長篇とは思えない。エロ・グロ・バイオレンス、そしてスリルとサスペンス。第一級のエンタテインメント作品。キャラクター造型も素晴らしい。2012/12/10

sibasiba

7
伝奇SF小説。エログロバイオレンスだがそれ程濃厚ではない。主人公の建築家に感情移入して同情したのでラスト付近のカメラマンの御高説も冷笑気味に読んだ。基本的に権力についての話だが其の批判については興味が持てなかったな。名作の誉れも肯ける面白さでした。時代的に非常にバブリーな風俗描写も良かった。2017/12/19

モスラ

4
ラストがすごかった!二転三転する世界観、主人公の友人の行動にちょっと胸がずきん。2009/03/06

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