ハルキ文庫<br> モーパッサン傑作選

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ハルキ文庫
モーパッサン傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894564824
  • NDC分類 953
  • Cコード C0198

内容説明

老摩術師の剥製の手を持ち帰ったために事件が起こる「剥製の手」、愛犬に慕われた主人の非劇を描いた「マドモワゼル・ココット」、誰もが羨む美しい妻の死が謎を残す「宝石」、火星に知的生命体が存在するという想念にとり憑かれた男が登場する「火星人」、汽車の旅で出会った風変わりな娘との思い出を綴った「ロンドリ姉妹」、他10篇。読む者を不思議な世界へと誘う物語の名手、モーパッサンの傑作選が新訳で登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

51
再読もあったが、読めば読むほどに好きダナァと思う。人間観察の一言に尽きる。それにしてもなんと凝縮された作家人生であったことか。「脂肪の塊」然り、やはり彼はフェミニストだ。2016/07/08

i-miya

25
2010.07.15 (訳・太田浩一)◎『剥製の手』。8ヶ月前のある晩。ルイ・Rの家。おさななじみの男。ノルマンディーのRから来たんだ。ポケットから剥製の手を取り出す。老魔術師の遺品。売りに出る。1736に死刑になった有名な犯罪者。呼び鈴の把手にするんだ。ヘイリー・スミス。ポンチ酒。医学生。ピエール。翌日。君が悪いからはずしてくれ、と大家。トラピスト会修道士。夜、旦那様がだれかに殺された。法学部学生。ブヴァン氏休ませる。ブルドー行く。2010/07/16

かめた

19
様々な作風のものが収録されていますが、やはり「剥製の手」など怪奇幻想風味の作品が一番好みです。男性中心社会を女性の視点から批判的に描いている作品群も読み応えがありました(訳者によると19世紀にこのようなスタンスの作家は数少なかったとのこと)。そして「雨傘」など、まるで落語みたいな話もあり、楽しく読めました。2018/10/08

Hugo Grove

11
モーパッサンの短編集。怪奇趣味っぽかったり、斜に構えた恋愛ものだったり。どれもどこか不思議な世界感を持つ秀作揃いでした。特に「あだ花」という作品のなかで語られる、神は汚らしく生殖を行ない、それがすむと死んでいくものとして、人間を作った。本来人も他の動物と同じように自然の洞窟や木の上で眠り、野の草花や木の実を食べ、狩りをして獲物を得るように作られた。しかしどういうわけが知性というものを得てしまった。脳の神経の偶発的な作用だ。人という存在をこのようにとらえているのがとても興味深く、私には納得いくものだった2012/08/26

Mana

3
読んだことのない話が多くて嬉しかった。ただ、いろんな短編集に載ってる定番の話の方が面白かったかな。全体的に中の上くらいだった。2014/06/30

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