内容説明
「日本は一体どうなっちまうんだろう?」―ラグビー仲間の渡会永敏と楽波暁は、日本の無能な政治家による衆愚政治を憂い、政権転覆による世直しをするべく計画を練ることになった。かつて海外で特殊工作をしていた楽波の実行計画案によると、メンバーは百二十人、総予算費十五億、そして実行現場は会期中の国会議事堂…。迫真のディテールと緊迫したリアリズムで描く、渾身のサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鴨の入れ首
1
1990年代の日本政府に警鐘を鳴らしたIF小説です。この小説の執筆当時はオウム事件(1995年~)がまだ記憶に新しく、明らかにそれ関係のテロリズムを読者に想定させるものでした。作者の柘植久慶さん節が満載で、驚きを持って一気読みしました。古い小説ですが、日本政界の話などはまだまだ古さを感じませんでした。2024/04/28
二分五厘
0
1998.12.29
積読本消化中
0
議員が情けなさ過ぎ。2010/07/31
桃瀬はすみ
0
海外での軍事演習や、百二十人から二百人の部隊で会期中の議事堂を占拠できるというネタは当時のオウム関連の話題から着想を得たと思われる。氏の独自の練兵法など、見所は満載。