内容説明
連続誘拐殺人の犯人は、僕の恋人なのか…表題作『真夜中の切裂きジャック』。狂気の殺人者たちを描くサイコ・ホラー―『羽根の折れた天使』『クラスメート』。“芸”に取り憑かれた人々の哀しくも美しい物語―『獅子』『白鷺』『十六夜』。『魔境遊撃隊』の印南薫が語る「新日本久戸留綺譚」、魔性の宝石をめぐる恐怖夜話『描目石』。ホラー、耽美、芸道小説と、バラエティに富んだ傑作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
44
栗本薫さんの著書二冊目読了。他の方のレビューにもあったが、『切り裂きジャック』と言うワードに惹かれ、きっとサイコサスペンス的な物語と思って手に取ってみたが、う~ん、正直良く分からなかったかな。相変わらずの自分の読解力の無さで、一体何を訴えたいのかほぼほぼ理解ができなく、最後は流し読み状態だった。「羽根の折れた天使」、これだけは、有りがちなパターンだけど、楽しめた作品だった。⭐★★★★2022/06/22
ちょん
16
ちょっとよく分からず、楽しみきることができなかった残念な一冊。短編集なのですが、表題作以外はうーん。今後読まない作家さんかな🤔2024/04/24
ヒロくま
10
栗本薫先生の本を古本屋で見つけて購入~、短編集ながら読み応えの有る物ばかり、栗本先生の本、登録はしてないけど学生のときにシリーズ物で楽しませてもらったなぁ。最後、稽古場からの後書きの日付が97年3月3日となっていて、偶然に驚き。2014/03/03
roku7777
4
幻想あり、サスペンスあり、芸能小説あり。ごったまぜの短編集。栗本の「耽美趣味」も全面で正直当方はおなか一杯なとこもあります。でも芸能小説の3作品が良かったのでそれだけでとっても満足。あとはうーんなんだな。2018/07/11
いそぴ
2
犯罪物好きは『切裂きジャック』とあるとつい手が伸びてしまうのだが、これは失敗だった。お耽美は嫌いじゃないが、漢字表記と仮名表記の一貫性のなさや、文章の崩れ、・・と線の無意味な多用、にはウンザリさせられた。デビュー前に同人誌に書いたと言われれば納得できるけど。『獅子』『白鷺』は良く出来た作品だった。ハルキ文庫、やっぱ信頼できないわ。2020/01/26