出版社内容情報
はじめて打ちあけるが、私、山田風太郎はすでに死んでいる。死因は泥酔による階段からの転落で、三日ばかり脳死状態にあったのち息をひきとった。私はいまこれを書いているのである。死後の世界で。どうしてこういうことができるのか、まず、説明しておこう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yogi
4
図書館にて発見。吸い寄せられた。手が伸び手に取り椅子に座り目を落とし文字を追う。淡々と進む心動くことなく静かに読みふける。図書館も静かで涼しく心地よく読み終えることができました。2014/08/22
skellig@topsy-turvy
4
孤独、食事、死に方などについてのエッセイ集。それにしてもランティエ叢書の佇まいは可愛らしい。好き。2012/09/24
ストーハ
2
『人間臨終図鑑』を読み筆者に興味を持ったので図書館で借りてみました。結果、手元に残して置きたくなるほど面白かったです。 死がテーマのエッセイ集ですがどれもユーモラスでからっとしているのは筆者の性格なのでしょう。『人間も虫ケラと同様。死に場所がどこであろうと、いま虫の一匹が死んでゆくだけ』ここまで考えられたら死への恐怖も和らぐのかも。 とにかく好きに話してくれた作者が大好きになりました。小説も読んでみようかな。2020/05/13
kiji
1
未読のエッセイ集かと思って手にとったら、ほとんど既読の文章でした2012/12/24
絵具巻
0
文京区立天神図書館で借りました。2013/09/07
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