出版社内容情報
アリは人間など足元にも及ばない、リサイクル運動の推進者である。彼らは地面をトンネルのように掘り進めて土の中に空気をゆきわたらせ、植物などの有機物を分解し、そこに含まれる化学物質の再利用を可能にする。しかし、アリはまた人間以上に獰猛な好戦論者でもある。自分たちのなわばりを侵す敵に対しては、徹底した攻撃を加える。もしアリに核兵器を持たせたら、地球の余命はいくばくもないだろう。
内容説明
全世界で1万兆匹、合計すれば人類全体の重さに匹敵するといわれるアリ―そのアリたちの熾烈ななわばり争い、餌の調達と分配、整然としたコロニー作りなど、人間社会の縮図ともいうべき生活を描いた、現代版『ファーブル昆虫記』。
目次
第1章 働きアリのパラダイス
第2章 奇跡アリ
第3章 超個体
第4章 琥珀の話
第5章 成虫になる
第6章 洪水
第7章 結婚飛行
第8章 アリ戦争
第9章 研究室に戻る
第10章 再訪