内容説明
“大学”は“会社”ではない!自由と自治を取り戻す。最初の一歩を踏み出すために知っておきたいこと。
目次
第1章 教授や学生が蚊帳の外になっている大学
第2章 優秀な大学人の仕事が増える
第3章 行政改革によって文部省が変質
第4章 大学改革とは欺瞞ばかり?
第5章 大学の問い直しと入試制度の改革
第6章 大学と教育の未来を語り始めよう
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年生まれ。思想家・武道家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想。著書に『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、第6回小林秀雄賞)、『武道論』(河出書房新社)他多数。第3回伊丹十三賞受賞
前川喜平[マエカワキヘイ]
1955年奈良県生まれ。東京大学法学部卒業。1979年文部省(当時)入省、2016年文部科学省事務次官に就任。2017年1月退官。現在は自主夜間中学のスタッフとして活動する他、講演や執筆も行う
寺脇研[テラワキケン]
1952年福岡県生まれ。映画プロデューサー、映画評論家、落語評論家、京都芸術大学客員教授。東京大学法学部卒業。1975年文部省(当時)入省、2006年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くものすけ
15
大学の株式会社化、学外人(経済人)に大学の運営を任せる等々衝撃的な実態が開示されています。これは相当に酷い、大学内部から反対の声は当然上がったものと思われます。しかしながら、政治家(自民党)からの圧力に対して文科省役人は反論出来なかった様で、政治家の言葉をそのまま全国の大学に押し付けたという…大学に『生産性』を求めるのは10%位は正しい意見かも知れないが、90%は明らかに間違いだと思う。根が深すぎる大学と教育問題、当に日本の国力衰退が始まったのも分かるような気がします…2025/03/23
amanon
6
概ね興味深く読めたものの、何かとモヤモヤ感にかられたのも事実。とりわけ引っかかったのが、前書きで内田氏が、教育において「悪の張本人はいない」と述べながら、本編を読んでいると、それらしきものの存在が少なからず示唆されるということ。読んでいると、「結局悪いのはこいつらじゃね?」とつい突っ込みたくなる。そして何より、大学が学問の場ではなく、株式会社化しているという事実。様々な法改正により、大学が骨抜き化していくそのプロセスは、読んでいて辛いものがある。その一方で受験の多様化の指摘もなされているのが、救いか。2025/04/09
みーあ
1
★4 102頁『小学校から大学まで、企業と同じように運営しましょうと言われた時、「学校は企業ではないから同じには出来ません」と言い返さなかったところに原因があったのでしょう。構造改革が行われる時に言い返せなかったし今も言い返せていない。おそらく、「学校は企業とは違うんです」と言っても誰も納得しないからなんだと思います。しかし、「学校なんだから企業と同じなんて変なんじゃないの?」と言い返さなければならなかった』。これっていろんなことに通じる。不安なこと、不快なこと、表明すべき時に、私、言えてない。2024/12/20
みーあ
1
★4 内田氏の発言は、既知のものが多く付箋箇所はなし。ただ、大学がだめになっていった過程はなんとなく理解できた。会社に人事考課が入ってだめになっていったのと同じ匂いがした。2024/11/13