内容説明
やわらかい曲線美がつくり出す親しみやすい彫刻作品で、見る者の心をとりこにする安田侃。国内外で高い評価を受ける独創的な表現世界が生まれた背景と、作品に込められた彫刻家の想いを探る。
目次
序 地中海が育てた東洋人彫刻家
1 美唄から
2 彫刻の世界へ
3 イタリアへ
4 魂の軌道―作品世界の原点
5 展覧会、疾走
6 アルテピアッツァ美唄
7 ANIMAの彼方へ
著者等紹介
久米淳之[クメアツシ]
1961年、愛知県に生まれる。1985年、北海道大学文学部史学科(西洋史学専攻課程)を卒業。岩内町立木田金次郎美術館学芸員、北海道立近代美術館主任学芸員、北海道立文学館主任学芸員を経て、2013年より北海道立函館美術館学芸課長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
2
本書は、彫刻家・安田侃の半生と作品について紹介したもの。多数の作品がカラー写真で収録されている。 美唄での少年時代から、師たちとの出会い、イタリアでの修行、個展などを通して世界に認められていく過程をひととおり知ることができる。 作品についても、制作者の意図を汲むかたちで解説されており、安田侃理解には最適の一冊だろう。 各地で開かれた展覧会についても。 アルテピアッツァ美唄の生まれた経緯や、その後の発展に関しても分かりやすくまとめられている。 安田侃への入門書として、最適の一冊だろう。2024/04/22