内容説明
敵は外来種?それとも―小さな命に何が起きている?現場からの報告。
目次
第1部 身近な水辺の希少な生き物たち(ニホンザリガニを救え!;ゲンゴロウが減っている;サンショウウオの不思議;カワシンジュガイを知っていますか?;謎の赤いフナ―ヒブナ;水草だって生きている)
第2部 外来種はどんな影響を与えているか(アライグマの脅威;外来ザリガニの生命力;私たちにできること)
著者等紹介
川井唯史[カワイタダシ]
1964年釧路市生まれ。北里大学水産学部卒業、原子力環境センターなどをへて、現在稚内水産試験場勤務。主な研究の対象はコンブとホタテで、その傍らザリガニ類の研究で九州大学から博士号を取得
中村太士[ナカムラフトシ]
1958年名古屋市生まれ。北海道大学大学院農学研究院教授。1990年から92年までアメリカ北太平洋森林科学研究所ならびにオレゴン州立大学で生態系管理学を学ぶ。現在、知床、釧路湿原、十勝川などの流域を対象として、森林・河川・湿地の保全、自然再生事業などにかかわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
109
「あらいぐまラスカル」。「生まれた森にカヌーで放しに行くシーンで終わります。感動のシーンですが、あくまでも原産地でのことです。」番組の最後に、良い子は原産地以外に返さないでと訴えておくべきだったのだろうか。具体的に何をどうしたらいいか分かっていないが、現状をなるべく分かる範囲で把握することは大切。変化を観察し、行動をきめる。ゲンゴロウ、山椒魚、河真珠貝。「水草だって生きている」 2014/09/02
piccoro116
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ニホンザリガニやエゾサンショウウオ、ゲンゴロウなど北海道に棲む生物について、研究者や調査をされている方がわかりやすくまとめています。 詳しい方にとってはちょっと物足りない、知らない方にとっては非常にわかりやすい内容になっています。掲載されている生物すべてについて詳しい方はごく少数でしょうから、非常にいい本だと思います。写真も多くきれいな装丁です。やるな北海道新聞社。2013/09/01