内容説明
龍馬は「薩長同盟」「大政奉還」という国事に奔走する一方、「蝦夷地開拓」という大いなる野望を抱いていた。それも、「一人でもやる」と熱っぽく表明していた。本書はその全体像を、妻お龍の回想、龍馬の書状、勝海舟の日記などの史料を援用して浮き彫りにする。いまさらながら、歴史はおもしろい。
目次
第1章 お龍の回想―坂本龍馬と蝦夷地
第2章 池田屋事件―盟友死すとも蝦夷地の夢よ再び
第3章 龍馬の暗殺―箱館五稜郭にいた刺客
第4章 海援隊の甥―箱館戦争へ従軍
第5章 龍馬の養子―龍馬家二代目「坂本直」
第6章 土佐勤王党―平井収二郎と札幌資生館長の大庭恭平
第7章 北海道移住―初代北海道坂本家の坂本直寛
第8章 龍馬の遺品―北海道に運ばれた手紙「日本を洗濯…」
著者等紹介
好川之範[ヨシカワユキノリ]
1946年、札幌市生まれ。幕末明治史研究。日本ペンクラブ会員。駒沢大学経済学部卒業。前札幌市教育文化会館館長。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桃水
2
2011/07/01:同僚より借り本。 2011/07/03:龍馬が北(蝦夷地)に行きたがっていたとは知りませんでした。 全体的な内容としては龍馬暗殺後、龍馬の代わり?に北海道に渡った坂本一族の歴史といったところでしょうか。2011/07/02
チャーヤン
0
龍馬に係った幕末明治を生き抜いた人や龍馬を暗殺したかもしれない人とかのエピソードが興味深い。お龍さんの話も見逃せない。北海道の銘菓「六花亭」の包装紙に使用されているあの素朴な花の絵を描いた画家が龍馬につながりのある方だったとは!包装紙を通して龍馬に会えたような気がした。2012/08/23