目次
はじめに 林業が、新政権のテーマになるまで
第1部 日本の未来と森づくり
第2部 林業再生へのたしかな道筋を
第3部 私たちの提言
特別寄稿 「森林・林業基本法」を一からつくり直すために理解すべきこと
おわりに 立松さんが言い遺したこと
資料編 森林・林業再生プラン―コンクリート社会から木の社会へ
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
東京大学名誉教授。解剖学。1937年、神奈川県鎌倉市に生まれる。東京大学医学部を卒業。同大学助手・助教授を経て、1981年東京大学医学部教授。『からだの見方』(サントリー学芸賞)など多数の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
17
海外からエネルギーを依存する状況から脱していきたい日本としては森林資源を有効に活用するのが必至。現状として抱えている問題としては、機械の性能が低い、事務と現場との距離が遠すぎて現場は土方で給与が低く過酷な労働環境。プロ意識が育ちにくく、皆伐や列状伐採など稚拙な管理が見られる。バイオマス発電としての設備も未整備。2018/04/21
こひた
1
石油依存に内在している、ひずみへの責任も考えないといけないか。CWニコルの愚痴が面白かった。2015/04/27
井上岳一
1
2009年に政府が策定した「森林・林業プラン」に至るまでの軌跡。2010年の出版なので,民主党政権になって,自分達の提案が森林・林業プランとして結実したということに興奮している天野礼子や養老孟司の興奮が伝わってくる。それぞれが手記を寄せているだけなので,体系的な整理はされていない。しかし,日本の林業が抱える問題を知る上では,よく書かれている。2015/02/01
しおり
0
戦後、高度経済成長期に森林を大規模に皆伐してしまって外国から木材を輸入するようになり林業は衰退していた。今は森が成長し豊富な資源があるので、外国の森を見習って機械を導入して人材を育成して計画的に森林に手を加えていけば、産業となり雇用が生まれる。経営として成り立ち今は手付かずになっている森林資源を活かすことができると思った。何より自然は本当に癒しになるのでそんな未来になったらいいなと思った。2017/02/22
punyupunyu
0
林業の実態。あまりにも周期の長い産業である。育成期にはすることもなく50年が過ぎてしまう。資源として利用できるようになる頃には、世代交代。森林管理技術は継承されないまま荒廃していく。長期的な戦略、産業として育成する覚悟が必要であり、石油資源の枯渇が推測される近い将来、重要な資源となりうる。日本の森林率は60%と大きく、今後の産業として期待したい。2011/06/25
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