内容説明
神田日勝記念館開館１０周年記念出版。神田日勝研究の第一人者である著者が、約２０年ぶりに書き下ろした決定版。
目次
大地の生気
東京疎開者
もう一つの物語
ＢＲＯＴＨＥＲＳ―二つの魂
一九六〇年代のシジフォスたち
沈黙
二度生きる
著者等紹介
鈴木正実［スズキマサミ］
１９４４年、北海道函館市に生まれる。６７年、北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒業。７３年より北海道立近代美術館の設立準備に従事し、現在同館学芸副館長。北海道教育大学、札幌大谷短期大学非常勤講師。美術評論家連盟会員
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感想・レビュー
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しいたけ
93
天陽くんロスで本を手にした単なるミーハーの私を圧倒する文章の波。もちろん神田日勝の生き方に魅了される面はあるのだが、それにも増して鈴木正實氏の評論の美しさと深さにやられた。絵をみて人はこんなにも突き動かされ、思索し自分の人生に引き寄せるものなのか。日勝の絵と描いていたときの思いは、鈴木氏によって哲学となる。孤独と生、生きていて出会う垂直の軸、魂と死。全てを指して芸術と呼ぶのなら、この本もまさしく芸術と言える。2019/09/07
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