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内容説明
野菜は大きい方が美味しそうに見え、お得感もあります。しかし野菜には「本来の大きさ」があり、その大きさには意味があるのです―2万人を超えるフォロワーの共感を呼ぶ著者が明かす、誰も知らなかった野菜の常識。
目次
第1章 肥料や農薬がなくても野菜は育つ
第2章 有機野菜だから安全…ではない
第3章 不自然な種が不健康な食べものを生む
第4章 本物の野菜は雑草と虫が育てる
第5章 本物の野菜の選び方
第6章 本物の野菜はカンタンに作れる
著者等紹介
岡本よりたか[オカモトヨリタカ]
環境活動家、(社)自然栽培ネットワークTokyo代表理事、空水ビオファーム八ヶ岳代表、命のリレーの会代表。昭和33年福井県生まれ。CMクリエイター、TVディレクター等の取材を通して、農薬、除草剤、肥料が環境にもたらす破壊的ダメージを知り、40歳半ばで山梨県北杜市の八ヶ岳南麓にて、無農薬、無肥料、無除草剤、自家採種である自然栽培と自然農法で小麦や野菜の栽培を始める。農家への無肥料栽培の普及・啓蒙を行う傍ら、無肥料栽培を可能にする自然の循環について紹介する無肥料栽培セミナーや、自宅で行うプランター無肥料栽培ワークショップや種取りワークショップ、上映会を定期的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daisuke Oyamada
26
オーガニックや無農薬、有機栽培の野菜だったら、「安全で信頼できて美味しい」と思っていないか。「化学肥料じゃなくて有機肥料だったら安全」そんなふうに思っていないか。そんなことはまったく無いと断言しています。 オーガニックや有機栽培の表示の基準は実に曖昧であり、農薬や化学肥料を使った野菜でも、オーガニックと表記する場合がある。有機栽培やオーガニックは、イコール無農薬と思い込んでいる人も・・・ https://190dai.com/2024/05/13/野菜は小さい方を選びなさい-岡本よりたか/2024/05/11
ひめぴょん
7
哲学を感じる野菜を育てる手法の考察本。地球を汚さない、自分を偽らない、自然に抗わない生き方を追求した結果のようです。土は生物たちの屍、農業は「命のリレー」という表現に物事の本質を見ようという気持ちが伝わってきました。我が家では節約精神から無肥料栽培を結果的にやっていますが、イチゴはナメクジが食べるくらい小さいけれどおいしいものができるようにはなりました。なかなか面白い考え方でした。自然界では、肥料も与えないし、耕さないし、除草もしないけれど植物は元気に育っている。→山を散歩して病気の植物を見ることはありま2021/01/01
J.T.
6
家で自然栽培するべく、読む。おいしい野菜の選び方など、勉強になる。微生物によって作られる環境は土も腸は同じ。地球は生命の死骸によって環境が作られてきた、など、なるほどなと思う。著者が見る植物の世界はやさしい愛に満ちている。2020/11/10
茶幸才斎
6
無肥料・無農薬栽培を実践する筆者が、肥料と農薬は土壌の微生物叢を破壊し作物の健全生育を阻害する、有機肥料も生成過程で化学物質の混入が疑われるので有機栽培がすべて安全とはいえない、遺伝子組換作物は企業による種子の特許を通じた食料支配である、として、肥料・農薬過多な農産物の不自然さと危険性を訴え、健全な野菜とはどういうものか解説している本。善い悪いではなく、我々が日々口にする食べ物に何を求めるか、という価値観の問題である。それを判断するには、土で育つ野菜を見る、または自分で野菜を作る体験をすべきかもしれない。2016/06/26
yoneyama
5
食には興味ある方ながら農業にはさほど知識もなかったほぼ初心者として、肥料の農薬、菌根菌と昆虫の話など、理屈から、無農薬や有機栽培の意味が整理出来ました。人造物が及ぼしたものからのフリー化は、生涯テーマなので、面白かったです。来たる定年後に自然農法で自家用野菜を作ってみたいです。2021/12/09