内容説明
振り返ると、今までの人生、そのすべてが「即戦力」に通じる一本の道になっていた―。数十社が獲得を争った引きこもりとは?
目次
第1章 「引きこもり」というアイデンティティ
第2章 憧れの人物からの拒絶
第3章 22歳の大学1年生へ
第4章 挫折から得られるもの
第5章 狂ったような挑戦の日々
第6章 自己PRサイト「世界一即戦力な男」の軌跡
第7章 音速で内定をゲットした話
著者等紹介
菊池良[キクチリョウ]
1987年9月生まれ。2003年調理科がある高校に入学するも間もなく中退。その後、大検を取得するが進学せずに6年間の引きこもり生活に従事する。しかし、人生の目標であるベストセラー作家・水野敬也氏の助言から、2010年に22歳で東洋大学文学部に進学。就活用の自己PRサイト「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」を公開。ネット上で話題となる。名だたる企業や人物も含め、面接への申し込みが殺到、最終的に株式会社LIGに内定し、2014年4月に入社する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
25
★★Audible。小ボケを入れすぎて内容が入ってこない。2018/01/03
ひろ☆
17
恐れずにチャレンジしたほうが、良い結果、見極めにつながる。破天荒な若者の物語。2014/10/17
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
16
なぜ令和も4年目が終わる頃になってこんな8年も前の本を読むのか。Amazonさんが薦めてきたからですよ。引きこもりだった、陰キャだった、なのに、という図式のものは同じように引きこもりで陰キャな人に希望を持たせるためなんだろうけど、いろいろ持ってる人が人生の一時期にたまたま引きこもってただけ。「文豪がカップ焼きそば作ったら」を書いた人とわかり、だよねー、と納得。本書にはわざわざ書いてないけど素養の種となるものは小さい頃にいっぱい育まれてたんじゃないのかな。引きこもってる人は今のうちにいっぱいインプットを。2022/10/30
ヨータン
14
この著者、単なる引きこもりでは決してないです。引きこもりながらもいろいろなことを考え、気になることは深く調べで、徹底的に自分のものにする。そういう努力をし続けてきたから、応募した面白い企画などバンバン採用されるようになったのだと思います。また、まずは応募してみると言う、ちょっとした勇気、行動力って、とても大切だなとあらためて思いました。その一歩が人生変えちゃうこともあるし。2015/07/31
ただの晴れ女
5
引きこもっているあいだに、脳みそが、センスが、絶妙なぐあいに発酵していったんだろうな…。「なるべく努力しないで生きていく」スタンスは大事だ。確かに彼は真面目なウェブライターよりブロガーっぽい。 文豪が憑依しながらカップやきそばをつくる傍ら、芥川賞ぜんぶ読み、もうこの先も楽しみ。 熟すほど面白さが爆発しそうという意味で「即戦力」ではないな… 再読しても「脳は引きこもってるから自意識過剰」というフレーズはすき。 そして関係のなさそうなものを関連付ける楽しさはすごくわかる…2019/10/29