内容説明
今メディアで話題の新経済・ビジネスモデル「フリー」。実は、最近になって登場したものではありません。昔から、国家、劇力者、巨大メディアは「フリーミアム」を使っていたのです。それが、インターネットの発達によって、誰にでも使えるモデルになって現れたのです。日本人が新しい世界を生き残るための「フリー経済」「フリーミアム」の入門書。
目次
序章
第1章 新経済モデル「フリー」とは何なのか?
第2章 権力者は昔から「フリーミアム」を使っていた!
第3章 なぜ、脳は「フリー(無料)」に飛びつくのか?
第4章 フリーミアムの先に見える世界
第5章 「フリー経済」を賢く生きる方法
著者等紹介
苫米地英人[トマベチヒデト]
脳機能学者・計算言語学者・分析哲学者・実業家。上智大学外国語学部英語学科卒業。その後、2年間の三菱地所勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学。その後、コンピューター科学の分野で世界最高峰と言われるカーネギーメロン大学大学院に転入。計算言語学の博士号を取得(日本人初)。イエール大学・カーネギーメロン大学在学中、世界で最初の音声通訳システムを開発し、CNNで紹介されたほか、マッキントッシュの日本語入力ソフト「ことえり」など、多くのソフトを開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さっちも
11
一年前くらいに、梅田で古本屋巡りをしようとした際にコトゴトク潰れていて驚いた。阪急の古書店街も絵画や古美術系は残っているが、純然とした古本屋は結構潰れている。アマゾンで個人がただ(FREE)同然で商売ができるようになって、世の中のありようが変わったのだなーと考えさせられた。タダ同然と思われているが、例えばアマゾンは一局全て握っている訳でタダより高いものはないという話が趣旨という感じ。些末な話は良いとして、何もかも獲得が容易になったFREE社会で「生きがい」を求める社会が到来するというのは同意見、強く共感。2017/08/15
こも 旧柏バカ一代
10
「タダほど高いものはない」それを痛感させる本でした。 そう云うカラクリだったのか・・・ フリーミアムか。2019/07/02
非日常口
10
無料だからしょうがない。いやコストは見えない所で払わされている。フリーにおけるコストは、有料ユーザーに負担させるか個人情報という対価の上に、主(従)・客(主)の関係を逆転させる形で支払わされる。そこには知政治的なシステムと金融機関の信用創造的なシステムが内包されている。自ら進んで公開させるプライバシーを監視し、不満を想起させる広告を穿ち、マネーへの執着を加速し、個にし、用意していた階層意識を強めるホメオスタシスにとらわれる。フリーなアプリしか使えず時間を浪費させられる貧困社会が訪れるようだ。2013/09/17
Arowana
8
(感想) 時代的にもてはやされている「フリーミアム」の見えにくいコスト・リスクについて補足解説されている本。稀代の詐欺師である(?)苫米地英人の話術が愉快であり、そこそこに楽しめたような気がするけれど、それだけだった。読み返すことはないと思う。グーグル八分はえげつないと思う。2014/08/17
masmt
8
フリーミアムのバーゲンセール!FRBも税金も国家もフリーミアム!抽象度の高い視点からのフリー経済礼賛論への警鐘。タダより高いものはない…。後半に書かれてた、これからは「生きる意味を与える」ビジネスが隆盛するという話にはドキッとした。 2010/04/04