内容説明
はみだしシェフ、アンソニー・ボーディンの大人の激辛コメントが冴えわたる世界“食”紀行。見たことも聞いたこともない料理業界の秘密が今、あきらかに。
目次
システムD
食の悪党ども
コックとして旅立つ君たちへ―余計なお世話かも知れないが
ラスベガスをやっつけろ
クリップスかブラッズか
メキシコ万歳!エクアドル万歳!
カウンター・カルチャー
犯罪人生
進歩的料理
名声の舞台裏〔ほか〕
著者等紹介
ボーディン,アンソニー[ボーディン,アンソニー][Bourdain,Anthony]
料理業界で30年のキャリアを持つベテランシェフ。以前、総料理長を務めていたマンハッタンのレストラン“Brasserie Les Halles”を拠点にしている。人気のTVシリーズ“No Reservations”では自ら世界中のあらゆる文化を伝え、2009年にエミー賞を受賞。また作家としての顔も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
3
斯界の名著「キッチン・コンフィデンシャル」の著者による、相変わらず露悪的でマッチョで、しかしサービス精神旺盛でユーモラスなエッセイ集。レストラン業界の裏面、世界の美食事情、飲食業界の流行批判と、内容は多岐にわたる。あとがきで、何であんなこと書いたのか…と度々反省を示すのも面白い。併録の短編は著者のリリカルな側面を(クリスマスキャロル的なお約束ではあるものの)見せてくれる。2015/06/18
くさてる
3
世界の食文化に体当たりレポートする番組で有名なシェフ、アンソニーのエッセイ本。一つのテーマにしぼったものではありません。もちろんすべて“食”に関するものではあります。ローフード、セレブシェフ、古き良き料理、レストランの裏側、といった様々な題材をバンバンぶった切っていく口調が楽しい一冊。料理人のくせに喫煙者で危ない話が大好きで、美味しい物に目が無くて、やたらと喧嘩っぱやいくせに、どこか一本芯の通ったところがある著者の人柄が伺われて面白かったです。2014/03/02
KO
1
アンソニー・ボーディンは食べることをセックスと同じように官能的でセクシー、時に美しく時にダーティだと語り、自分の食体験を乱暴な口調で、センチメンタルに、そして若干露悪的に、自分の思いを過剰に乗せながら紹介する。でもいいの。だって、食べるってそういうことだもん。彼の好きなカロリーたっぷりの美食のようにこってり、でも美味しい本でした。2013/04/25
ぐだぐだ
0
著者が慎みある人物であればアメリカでは人気者にはならないだろう。もってまわった皮肉なユーモアが無ければ、あっさり読めるんですが。ちょっと味付けが濃いんです。2018/01/05