内容説明
ローラ・アシュレイ…英国を代表するデザイナー、女性起業家の先駆者、典型的な家庭人。没後20年、誰もが知るブランドの創造者の、誰も知らなかった実像がここに甦る。ローラ・アシュレイという一人の女性の人生を描いた物語。
目次
幼少期―ウェールズからロンドンへ
成長、そして出会い
子育て、信仰、田舎暮らし
「約束の地」
六〇年代カルチャー
カーノ工場
海外進出
経営改革
アメリカ進出
フランス
苦悩
ブリュッセルからバハマへ
再び帰郷
著者等紹介
セバ,アン[セバ,アン][Sebba,Anne]
1951年生まれ。クレアモント、キングス・カレッジ(ロンドン)卒業。アン・ルビンスタイン名でロイター通信社に6年間勤務、その後フリーランスで複数の新聞社・ラジオ局に寄稿。テキスタイルに造詣が深く、処女作はSamplers:Five Centuries of a Gentle Craft(1979年)。現在も伝記関連の新作を執筆中。ロンドン在住
渡辺理恵子[ワタナベリエコ]
東京都生まれ。青山学院大学文学部卒業後、美術史の勉強を志し渡米。約4カ月で帰国し、その1年後に渡英、Lady Wedgwood(Pamela Tudor‐Craig博士)の元で英国の美術史・建築史等を学ぶ。エヴァンズヴィル大学英国分校卒業。帰国後、ローラアシュレイジャパン(株)に勤務。執筆、輸入、インテリアなどの分野で、英国に特化したライフスタイル・プランニングの提案を行なう。リヴ・スタイル・アンド・ワークス代表
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感想・レビュー
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かっぱ
7
日本でも親しまれているブランドの起業物語。上品で可愛らしいブランドの雰囲気とはうらはらに、雑とも言えそうな大胆なやり方でエネルギッシュにビジネスを急拡大していった。ローラのはっきりとしたデザイン哲学と、夫バーナードの生地印刷機を自作するような行動力や野心あふれる人柄とがお互いを補い合い、うまく時流にも乗り世界規模に。マスコミからローラアシュレイのデザインは模倣であると指摘されたとあるように、個性的なデザインを主張するのではなく居心地のいい生活のための構成アイテムを充実させていったブランドと言えるだろう。2014/07/31