内容説明
英文マニュアルの翻訳においては、クライアントの主観的な好みに見えることも、構造的な視点で捉えなおせば客観的な傾向として把握することができ、クライアントが満足するように訳文の日本語表現をコントロールできる。本書では、クライアントの日本語表現上の好みをどのような枠組みと視点で捉えればよいかと、実際にどのような好みがどのような理由で形成されているかを解説する。最終的には、クライアントから高い評価を得るための技術として、好みの分析手法と「形態模写」技法を提案した。
目次
1 マニュアルの翻訳はやさしいか(マニュアル翻訳の変遷;技術文書の翻訳は文芸翻訳とどう違うか;新しい技術翻訳の哲学とは)
2 実践・クライアントに合わせる技術(やさしくない理由;クライアントの好みの発生源;クライアントの好みに合わせる技術)