内容説明
日本人の美の結晶である美術工芸の色。華麗にして繊細に織り込まれた「色の世界」を心ゆくまで堪能してください。最新のCMYK、RGB、ウェブ数値を掲載。
目次
四季の彩り(春―紅梅・桜・桜萌黄・柳・山吹重・躑躅;夏―棟・卯の花・蓬・菖蒲・葵・撫子;秋―萩重・菊重・紅葉・女郎花・紫苑・落栗色;冬―枯色・枯野・氷・氷重・雪の下)
日本の伝統配色(日本人の色彩感覚と配色;艶;寂;雅;婆娑羅;粋;清;至高;祭)
美術・工芸の配色(絵画・武具・彫刻・陶磁器・漆芸・染織)
色の歳時記(京の年中行事・着物・和菓子・ぽち袋・裂・千代紙)
日本の配色解説
著者等紹介
佐野敬彦[サノタカヒコ]
1935年名古屋市生まれ。61年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。63年同大学美術専攻科修了。63‐69年ローマ大学留学、74‐84年パリで美術研究者、美術ジャーナリストとして活動。85‐2001年京都市立芸術大学助教授、教授。01‐08年大阪芸術大学教授。現在、京都市立芸術大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りー
14
色を扱う仕事をしている以上、読んでおかねばならないんじゃないかという強迫観念にかられて購入。日本の色名とその色を活用した和の美術品の写真、さらにはRGB・CMYKの数値まで載っていて読んでいて楽しい一冊だった。日本人は黒という、すべての光を等しく呑み込む稀有な瞳を持っている。ここまで繊細に多岐に渡る色を扱う民族として生まれたことを僕は誇りに思う。2013/04/09
SKH
6
和の250色、「やわらかい色彩」。2014/01/06
que
4
ささいな季節の移り変わりを愉しみ、愛でる民族が作り上げてきたものだからでしょうか。伝統色の繊細さ、美しさにただただ感嘆。使用例としてふんだんに写真が挿入されていますが、どれも日本の文化を感じさせる、美しい画像ばかりでした。2013/04/09
shou
2
古来の配色パターンを並べただけではなく、着物や美術工芸品、寺社などの美しい写真を載せて使用例を多数紹介。時代ごとの配色の好みの変化や、独自性についての解説もあり、大変参考になる本だった。漆塗りを配色という視点で眺めた事はなかったなぁ。2013/05/11
パンジャビ
1
綺麗だねー専門的なことは分からないけど、眺めて楽しい本。あと巻末の色図鑑みたいなのが使える。日本名、英語名、RGB,ウェブ数値とか載ってる。ただ…日本人ではあるが、日本名より英語の色の方が馴染みがあるのが多いかな。オリエンタルブルーとか、日本名読めないから。2015/03/21