出版社内容情報
公刊、未刊を問わず、ゼルダ・フィッツジェラルドの書簡その他の書き物を研究するなかで、
フィッツジェラルド家の伝説におけるセンティメンタルなおきまりの人物とはまったく異なった
一人の女性像が明らかになる。
内容説明
小説家F・スコット・フィッツジェラルドの妻、ゼルダの著作にもとづく一人芝居。「ジャズ・エイジ」のシンボル的なフラッパー(おてんば娘)が「五指にあまる数の精神病院の卒業生」となる生涯についての芝居。
著者等紹介
ルース,ウィリアム[Luce,William]
1931年オレゴン州ポートランドに生まれる。歴史上実在した人物を素材にして一人芝居を書いてきた劇作家。代表作には、アメリカの女性詩人エミリ・ディキンスンを素材とした「アマーストの美女」(76年)、同じく女性劇作家リリアン・ヘルマンを素材とした「リリアン」(86年)などがあり、最近では1997年にアメリカの俳優ジョン・バリモアの晩年の姿を描いた「バリモア」を発表している
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感想・レビュー
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nightowl
2
狂乱の時代に育ち、第二次大戦終わりの年に亡くなったゼルダ・フィッツジェラルド。彼女が自身の半生を振り返る一人芝居の戯曲。華やかな時代を回想しているからこそ、時の戻らない無常さが痛ましい。いつか終わりが来ることを意識しながら日々を過ごせば、今までと異なる視野が開けるかもしれないなどと思った一冊。2017/08/19
葛
0
2000年5月30日 第1版第1刷発行 訳者:石塚浩司 発行者:阿部修 発行所:株式会社本の友社 装幀:右澤康之 組版:モリモト印刷 印刷:モリモト印刷 製本:カナメブックス 協力:江島桃子2019/10/27