出版社内容情報
「世界文学」の旗手による必読の一冊!
「寿司はお好きですか?――いや。」
編集者に督促され、訪れたこともない国名を掲げた新作の構想を口走った「私」
のもとに、次々と引き寄せられる「日本」との関わり――国籍や文学ジャンルを
越境し、しなやかでユーモアあふれる箴言に満ちた作品で読者を魅了する著者の、
アイデンティティの根源を問う話題作。昨年アカデミー・フランセーズに選出さ
れ、今、世界的に注目を集める作家の最新邦訳。
「私の嫌いなものがまた出てきた。本物主義というやつだ。
本物のレストラン、本物の人たち、本格的なもの、
本当の人生なんて、これ以上の偽物はない。
人生は、もっと違う場所にある。」(本書より)
【著者紹介】
Dany Laferriere1953 年,ポルトープランス(ハイチ)生。『プチ・サムディ・ソワール』紙の文化欄を担当していた76 年,モントリオール(カナダ)に移住。85 年,『ニグロと疲れないでセックスする方法』(邦訳藤原書店)で作家デビュー(89 年カナダで映画化。邦題『間違いだらけの恋愛講座』)。90 年代にはマイアミに居を移し,『コーヒーの香り』(91 年),『終わりなき午後の魅惑』(97 年)などを発表。2002 年よりモントリオールに戻り,本書『吾輩は日本作家である』(08 年)の後,『帰還の謎』(09 年,邦訳藤原書店)をケベックとフランスで同時刊行し,モントリオールで書籍大賞,フランスでメディシス賞受賞。2010 年のハイチ地震に遭遇した体験を綴る『ハイチ震災日記』(09 年,邦訳藤原書店)を発表。
内容説明
編集者に督促され、訪れたこともない国名を掲げた新作の構想を口走った「私」のもとに、次々と引き寄せられる「日本」との関わり―国籍や文学ジャンルを越境し、しなやかでユーモアあふれる箴言に満ちた作品で読者を魅了する著者の、アイデンティティの根源を問う話題作。昨年アカデミー・フランセーズに選出され、今、世界的に注目を集める作家の最新邦訳。
著者等紹介
ラフェリエール,ダニー[ラフェリエール,ダニー] [Laferri`ere,Dany]
1953年、ハイチ・ポルトープランス生まれ。小説家。4歳の時に父親の政治亡命に伴い、危険を感じた母親によってプチゴアーヴの祖母の家に送られる。若くしてジャーナリズムの世界に入るも、23歳の時に同僚が独裁政権に殺害されたため、カナダ・モントリオールに亡命。1985年、処女作である『ニグロと疲れないでセックスする方法』(邦訳藤原書店)で話題を呼ぶ(89年に映画化。邦題『間違いだらけの恋愛講座』)。90年代はマイアミで創作活動。2002年より再びモントリオール在住
立花英裕[タチバナヒデヒロ]
1949年生。フランス語圏文学。早稲田大学教授。2009年、ケベック州政府からアメリカ地域フランコフォン功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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詩歌
きゅー
ハルトライ
GO-FEET
若布酒まちゃひこ/びんた
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