出版社内容情報
“英雄・偉人”は時代の象徴である
世界を代表する“感性の歴史家”アラン・コルバンが、「英雄」についての親子の会話を導入に、フランス人なら誰もが教科書で知っている、古代から現代にいたる30余人の歴史的人物を取り上げ、誰が、なぜ、どのようにして英雄や偉人と見なされるようになり、時代によってそのイメージがどう変遷したかを論じる。
「(本書は)一定の時代に英雄がどのように創られ、場合によってはその英雄がどのように貶められたか――それを検討するのが目的だった。ある者は一時期英雄視され、その後忘却された(バヤール)。生前のある時期に英雄とみなされたペタン(第一次世界大戦の功労者)は、その後罵倒されることになった(第二次世界大戦中は対独協力者にして反ユダヤ主義者)。いずれにしても、本書は読者の関心を引き、フランスでさまざまな考察を促した。」(日本語版への序文より)
ジャンヌ・ダルク/リシュリュー/マザラン/ナポレオン三世/ユゴー/パストゥール/ペタン/ド・ゴール ほか
図版多数
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