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内容説明
福澤諭吉‐丸山眞男らの近代日本理解を批判。通説を覆す気鋭の問題作!徳川期は旧弊なる儒教社会であり、明治はそこから脱皮し西洋化する―という通説は誤りである!明治以降、国民が、実は虚妄であるところの“主体化”によって“序列化”し、天皇中心の思想的枠組みを構築する論理を明快に暴き出す野心作である。
目次
朱子学化する日本近代
儒教的“主体”の諸問題
朱子学の論理的始源
“朱子学的思惟”における“主体”の内在的階層性
“主体”と“ネットワーク”の相克
“こころ”と“ニヒリズム”
“主体”、“ネットワーク”、“こころ”、“ニヒリズム”
国体論、主体、霊魂
明治の「天皇づくり」と“朱子学的思惟”―元田永孚の思想
福澤諭吉における朱子学的半身
“逆説の思想史”が隠蔽したもの―丸山眞男における朱子学的半身
「主体的な韓国人」の創造―洌巖・朴鐘鴻の思想
司馬遼太郎の近代観と朝鮮観―朱子学理解をめぐって
白馬の天皇のあいまいな顔―儒教・カリスマ・近代
おわりに―日本近代とは何だったのか
著者等紹介
小倉紀蔵[オグラキゾウ]
1959年東京生まれ。現在、京都大学総合人間学部、大学院人間・環境学研究科教授。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得。専門は、東アジア哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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