感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
「物理的暴力行使」を要求する共同体を国家に見たM・ヴェーバーに対し、著者は象徴権力による支配の正当化つまり象徴的暴力行使の独占を見る。著者は、資本の集中化(税、軍事力、法と法服貴族)を界における権力分析(官僚制、民間会社、運動体)とそのエリート階層の再生産過程としての国家と学校制度の関係分析によって、この象徴暴力独占体の形成過程を捉える。支配階級の再生産過程を担う教育に焦点を当てた本書は、中立を謳う成績評価によって社会的出自の差異を隠蔽し階級を再生産する学校教育を、著者のいう民主主義闘争の場として示す。2024/06/01
ishimps
0
長い、重い、高い2012/07/18