目次
1 政治をささえる思想(米文学者の注釈書 邦訳の欠陥指摘―飛田茂雄著『アメリカ合衆国憲法を英文で読む』;政治認識論に今も不変の重み―丸山眞男著『丸山眞男講義録 第三冊』 ほか)
2 日本政治の現在(矮小な政治断じる政治記者の目―富森叡児著『凧は揚がらず』;現実との乖離を分かりやすく説明―西修著『日本国憲法を考える』 ほか)
3 歴史をひもとく(国民国家溶解に強い危機感―野田宣雄著『二十世紀をどう見るか』;政党の存在問う西欧との同時代性―山田央子著『明治政党論史』 ほか)
4 生と死に向き合って(ズシリと響く人生の“芯”の吐露―遠藤ふき子編『母を語る』;書き手の深層鋭く謎解き―鴨下信一著『面白すぎる日記たち』 ほか)
5 あの人の生き姿(刺激に満ちた虚像破壊の試み―佐藤誠三郎著『笹川良一研究』;歯に衣着せぬ鋭さ 「理と理」の印象も―後藤田正晴著『情と理』 ほか)
著者等紹介
橋本五郎[ハシモトゴロウ]
読売新聞特別編集委員。1946年秋田県生。70年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。論説委員、政治部長、編集局次長を歴任し、06年より現職。13年にわたって読売新聞の書評委員を続けている。また1999~2011年、NTV系「ズームイン!!朝!」「ズームイン!!SUPER」に出演し政治・政局解説を務めた。「万年筆ベストコーディネイト賞2008」特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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septiembre
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1赤鉛筆を手に通読2赤線を引いたところを抜き書きしながら読む3抜き書きしたメモを読みながら構想を練る。著者のメッセージを正確に受け止めるのを前提に2回読んでもわからないものは取り上げない。「はじめに」で語られている。実際の書評 を歴史、政治、生と死などに分類して紹介されている。著者は知っていても未読の本ばかりだった。2013/11/18
イカ男
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政治記者出身の記者らしく、政治関連の書評が多いのは仕方がないが、この本の読者と思われる普通のビジネスマンには手の出しにくいジャンルの本が多いのも事実。吉村昭や夏樹静子、今人気の葉室麟などの紹介本など手を出してみたい。2012/02/27
あーさー
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橋本五郎さんの書評をまとめた一冊。私の知らない本ばかりで、興味深く楽しく読みました。2025/04/30