出版社内容情報
“「武士道」から「商人道」へ”を声高に訴える問題作。新渡戸稲造の「武士道」は、世界にあまねく知られている。しかし、渋沢栄一の「論語と算盤」は、それ程知られていない。本書、「商人道」は、明治以前の日本に伝統的に存在した“開かれた個人主義原理”=「商人道」について、気鋭の学者が初めて切り込んだ野心作だ。グローバリズム崩壊の今こそ、「商人道」に立つ精神を訴える。
内容説明
グローバル化、市場主義の渦中で、“道徳”を見失った現代日本人に贈る、開かれた個人主義=「商人道」のすすめ。
目次
第1部 社会関係の二大原理とそれぞれの倫理(身内集団原理と開放個人主義原理―その合理性;裏目に出る身内集団の道徳)
第2部 江戸時代の商人道(石田梅岩の商人道;近江商人の商人道;明治維新以前の開放個人主義倫理の伝統)
第3部 「大義名分―逸脱手段」のシステムの落とし穴(「大義名分‐逸脱手段」図式―身内集団倫理と市場取引の一両立方法;「大義名分‐逸脱手段」図式の破綻―手段の暴走と中心目的による引っ張り返し)
第4部 生きている商人道の精神(維新後と戦後の商人道の精神;反撃せよ商人道)
著者等紹介
松尾匡[マツオタダス]
1964年石川県生まれ。1987年金沢大学経済学部卒業。1992年神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。1992~2008年久留米大学教員。2008年より立命館大学経済学部教授。専攻・理論経済学。論文「商人道!」で第3回河上肇賞奨励賞受賞(2007年度)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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