内容説明
フランス版「遠野物語」ブルトン語で聞書きした第一級の作品=資料の全訳!生者よ、驕るなかれ。死を思え。「死者」と共に生きるブルターニュの人々。神秘的なケルト民族のなかでも、最も「死」に魅せられたブルターニュの人々。「死」を隠蔽する現代社会が喪失した、豊穣な世界。
目次
死の前ぶれ
人が死ぬ前
死の執行人、アンクー
死んだふり
人を死に至らしめる方法
霊魂の旅立ち
人が亡くなったあと
埋葬
霊魂の運命
溺れ死んだ者たち
海に呑み込まれた町
人殺しと吊るし首
死者の霊魂、アナオン
霊魂の祭り
霊魂の巡礼
アナオンのために泣きすぎてはいけない
幽霊
冒険物語の登場する幽霊
悪意のある死者
悪霊祓い
地獄
天国
著者等紹介
ル=ブラース,アナトール[ルブラース,アナトール][Le Braz,Anatole]
1859年4月2日、フランス、コート・デュ・ノール県(現コート・ダルモール県)サン・セルヴェに生まれる。カンペールで高校教諭を勤めたのち、レンヌ大学文学部で教鞭をとる。1898年、ブルターニュ地域主義連合(URB)の発足に尽力し、議長に就任。アメリカ、イギリスで頻繁に講演を行なった。1914年、フランス政府よりレジオン・ドゥヌール・オフィシエ勲章を授かる。1926年3月20日、白血病により南仏マントンで死去。1928年7月、遺灰がトレギエに運ばれ、ギンティ川を見下ろす「詩人の森」の記念碑に納められる。バス・ブルターニュ各地の民間伝承を収集し、本にまとめると同時に、自身も詩や小説を数多く執筆した
後平澪子[ゴヒラミオコ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、同大学修士課程修了。パリ第三大学博士課程中退。フランス大使館産業技術広報センター勤務を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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