ブルターニュ 死の伝承

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ブルターニュ 死の伝承

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  • サイズ A5判/ページ数 766p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894346857
  • NDC分類 388.35
  • Cコード C0097

内容説明

フランス版「遠野物語」ブルトン語で聞書きした第一級の作品=資料の全訳!生者よ、驕るなかれ。死を思え。「死者」と共に生きるブルターニュの人々。神秘的なケルト民族のなかでも、最も「死」に魅せられたブルターニュの人々。「死」を隠蔽する現代社会が喪失した、豊穣な世界。

目次

死の前ぶれ
人が死ぬ前
死の執行人、アンクー
死んだふり
人を死に至らしめる方法
霊魂の旅立ち
人が亡くなったあと
埋葬
霊魂の運命
溺れ死んだ者たち
海に呑み込まれた町
人殺しと吊るし首
死者の霊魂、アナオン
霊魂の祭り
霊魂の巡礼
アナオンのために泣きすぎてはいけない
幽霊
冒険物語の登場する幽霊
悪意のある死者
悪霊祓い
地獄
天国

著者等紹介

ル=ブラース,アナトール[ルブラース,アナトール][Le Braz,Anatole]
1859年4月2日、フランス、コート・デュ・ノール県(現コート・ダルモール県)サン・セルヴェに生まれる。カンペールで高校教諭を勤めたのち、レンヌ大学文学部で教鞭をとる。1898年、ブルターニュ地域主義連合(URB)の発足に尽力し、議長に就任。アメリカ、イギリスで頻繁に講演を行なった。1914年、フランス政府よりレジオン・ドゥヌール・オフィシエ勲章を授かる。1926年3月20日、白血病により南仏マントンで死去。1928年7月、遺灰がトレギエに運ばれ、ギンティ川を見下ろす「詩人の森」の記念碑に納められる。バス・ブルターニュ各地の民間伝承を収集し、本にまとめると同時に、自身も詩や小説を数多く執筆した

後平澪子[ゴヒラミオコ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、同大学修士課程修了。パリ第三大学博士課程中退。フランス大使館産業技術広報センター勤務を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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松本直哉

24
フランスの北部に突き出たブルターニュ半島の辺境性は東北や沖縄に似て、独自の民族・言語・風習をもち、中央集権の桎梏からつねに自由であろうとしてきた。海が近く水難事故との縁が深いことも、死を身近に感じる彼らの世界観と関係があるだろう。東北の地が恐山や遠野物語や津波の霊の伝説を生んだように、ブルターニュにもまた死者にまつわる伝承が数多く伝えられた。本書はこの地の出身の著者がそれらを丹念に聴きとり書き留めた記録であり、彼らにとっての死は畏怖ばかりでなく親愛の対象でもあることがそこから感じられる。 2023/09/24

ワッピー

12
キリスト教の死生観とケルト的来世観の融合がブルターニュ地方に豊かな「死の伝承」を生んだということでしょうか。近世以前の日本でもきっとこのように死や異界と非常に近い生活があったのではないかと感じました。2010/05/21

花林糖

11
ル=ブラースがブルターニュ地方のブルトン人(ケルト民族)の口伝を集めたもの。フランス版「遠野物語」。図書館で借りて読み始めたら、好みど真ん中で即購入し時間をかけて読了。(6月24日から5ヶ月)2015/10/24

Fumitaka

4
キリスト教的な世界観が定着しているにもかかわらず主流派とは別のおまじない的な世界観もまた生き残っているという点では、ポーランドやロシアとかを思い出さなくもない。「サン・ミシェル・アン・グレーヴの十字架が沈んだときに世界の終わりが来る」って話が好きですね。僕はフランス語の授業を体系的に受けたことがないんですが、« Trugaré »(ありがとう)とかは明らかに違っている。しかし原聖先生の『〈民族起源〉の精神史』とかにもある通り、残念ながらあまりブレイス語は有効に保護されていないらしいのが残念なところである。2018/12/26

鳩羽

2
フランスのブルターニュ地方に住むケルト民族、ブルトン人の死に関する言い伝えや民話、説話、いわゆる本当にあった話、を聞き取り、収集した本。キリスト教の洗礼の後にも生き続けるケルト民族の死生観、風習を知ることができるという学術的な意義はもちろんのこと、普通の怪談としてもなかなかに怖かった。2009/07/28

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