内容説明
“地政学的隣人”としてのロシア/ソ連と、日本はいかなる関係を築くべきか?満鉄総裁として、またシベリア出兵、ヨッフェ招聘、漁業交渉、スターリン会談などを通じて、一貫してロシア/ソ連との関係を重視し、日英同盟のオルタナティブを模索し続けた後藤新平の、日露関係に果たした役割を初めて明かす、俊英による注目作。
目次
第1章 満鉄総裁、ペテルブルクを訪問―友好のはじまり
第2章 日露両帝国の同盟に向けて―経済から政治へ
第3章 第一次世界大戦の試練―同盟と同盟者たち
第4章 シベリア出兵と後藤外交
第5章 日ソ友好への後藤・ヨッフェ交渉―「極東のラッパロ」への道
第6章 「赤いロシア」との協力―コースの模索
第7章 死を賭した最後の訪露―スターリンなどソ連指導者たちとの対話
著者等紹介
モロジャコフ,ワシーリー[モロジャコフ,ワシーリー]
1968年モスクワ生まれ。1993年モスクワ国立大学卒業、96年同大学大学院博士課程修了。歴史学博士(Ph.D.、モスクワ国立大学、1996年)、国際社会科学博士(Ph.D.、東京大学、2002年)、政治学上級博士(LL.D.、モスクワ国立大学、2004年)。2003~09年拓殖大学日本文化研究所主任研究員、客員教授。現在、法政大学日ロ関係研究所特任研究員。日本近現代史・国際関係史専攻
木村汎[キムラヒロシ]
1936年生まれ。京都大学法学部卒。米コロンビア大学Ph.D.北海道大学、国際日本文化研究センター教授を経て、同名誉教授、拓殖大学客員教授。ロシア政治専攻。『遠い隣国』(世界思想社、アジア・太平洋賞受賞)など編著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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