内容説明
戦後日本政治を決定的に左右した、吉田「官邸主導」実現に至るGHQほか諸勢力の対立と競合のドラマ。首相の強力なリーダーシップ(官邸主導)の実現を阻む、「官僚主導」と「政党主導」の戦後政治体制は、いかにして生まれたのか。敗戦から占領に至る混乱期を乗り切った吉田茂の「内政」手腕と、それがもたらした戦後政治体制という逆説に迫る野心作。
目次
序章 本書の目的と問題関心
第1章 明治憲法下における戦時体制の模索
第2章 占領体制の開始と東久迩・幣原内閣
第3章 第一次吉田内閣と経済安定本部
第4章 中道連立内閣と新憲法の施行
第5章 吉田の復権と官邸主導の確立
終章 吉田茂と戦後政治体制
著者等紹介
村井哲也[ムライテツヤ]
1969年東京都生まれ。1995年神戸大学法学部卒業。2004年東京都立大学大学院社会科学研究科(政治学専攻)博士課程単位取得退学。2005年同博士号取得(政治学)。同政治学助教を経て、明治大学法学部ほか兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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