感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠井康平
1
柄谷行人に触発されて、格助詞の仮想的機能を整理するべく、日本語学史を再点検する試み。ためらいやお断りは添削してよかったように思う。2013/09/13
Shinjuro Ogino
0
三上章の日本語文法論を読もうと思って図書館で検索した本の1つ。面白かった。 著者はフランスで日本語を教える学者。日本語に主語は不要、ないし無いという立場。「ハ」は主題を提示する係助詞(?)で、文章の末尾と呼応する。格助詞(ガ、ニ、ヲ等)は直ぐ近くと呼応する。「ガ」は主格補語と呼ぶべき。 思想との関連で言うと、西欧の存在論はコプラ(繋辞、be、sein等の動詞)により前後が結合されることが前提。日本語の繋辞は動詞ではなく、「ハ」の助詞。前後の語の「あいだ」が日本の存在論的な考え。2019/02/07