出版社内容情報
活字及び映像メディアの中で描かれ、見られた「水俣」を検証し、「水俣」を封殺した近代日本の支配的言説の問題性を問う。
内容説明
なぜ初期「水俣病」は、地元では報道されながら全国報道で扱われなかったのか。活字及び映像メディアの中で描かれ/見られた「水俣」を検証し、「水俣」を封殺した近代日本の支配的言説の問題性を問う。従来のメディア研究の“盲点”に迫る。
目次
総説「水俣」の言説的構築
1 「水俣」をめぐるポリティクスとイデオロギー(不知火海漁業紛争の中の「社会不安」言説;経済政策のイデオロギーと「水俣」の言説;「全国報道」における水俣病事件の表象)
2 「水俣」の漁民・労働者・市民(「水俣漁民」をめぐるメディア表象;「チッソ安定賃金闘争」をめぐるメディア言説;水俣病をめぐる「市民」の思想と心情)
3 「水俣」の映像表象(ニュース報道における「水俣」の表象;新聞写真が描く初期水俣病事件;テレビドキュメンタリーと「水俣の経験」)
著者等紹介
小林直毅[コバヤシナオキ]
1955年兵庫県生。1985年法政大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。県立長崎シーボルト大学国際情報学部教授。メディア文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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