内容説明
憲法に規定された『象徴天皇制度』の意味を、日本の来歴に基づいて初めて明らかにした天皇論、国家の相対化や不要論が盛んに説かれるなか、今日における『国家の存在理由』を真正面から明解に論じた国家論、歴史教育、外交など、時事的問題の本質に鋭く迫った時事評論を収録。
目次
第1部 日本国憲法と天皇という制度(象徴天皇制度とは何か;憲法と歴史)
第2部 市場と国家(国家とは何か;市場とは何か)
第3部 時事評論 1996‐2002(緊張感ある保守政治の創造を;歴史教科書の慰安婦記述をめぐって;歴史教科書はいかに書かれるべきか ほか)
著者等紹介
坂本多加雄[サカモトタカオ]
1950年愛知県生。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。日本政治思想史専攻。1980年、学習院大学法学部助教授。1987年、同大教授。1992~94年、ハーバード大学客員研究員。1997年、「新しい歴史教科書をつくる会」理事。2002年10月29日、逝去。著書に『市場・道徳・秩序』(創文社、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞受賞)、『象徴天皇制度と日本の来歴』(都市出版、読売論壇賞受賞)などがある
杉原志啓[スギハラユキヒロ]
1951年山形県生。学習院大学大学院政治学研究科博士課程修了。政治学博士。日本政治思想史専攻。学習院女子大学講師。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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