近代日本精神史

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  • サイズ A5判/ページ数 678p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894344778
  • NDC分類 311.04
  • Cコード C3331

内容説明

「日本政治思想史研究」を学問として成立させた丸山眞男を受け継ぎ、この学問の新たな領野を切り開いた坂本多加雄。秀逸の丸山論、福沢論を始め、近代日本思想史の豊かな遺産を現代に甦らせた諸論考と、「言葉」を手がかりに大正以来の思想史を初めて一望してみせた『知識人』を収録。

目次

第1部 日本政治思想史の研究(政治思想とは何か;福沢諭吉の「文明」と「痩我慢」;近代と日本;丸山眞男と知識人)
第2部 知識人―大正・昭和精神史断章(「知識人」という問題;「不死」と「永遠」;「理想」と「現実」;「民衆」と「政治」;「歴史」と「自由」:「思想」と「思想以前」;「平和」と「民主主義」;「知識人」と「大衆」;「思想」と「言葉」;「知識人」の終焉?)

著者等紹介

坂本多加雄[サカモトタカオ]
1950年愛知県生。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。日本政治思想史専攻。1980年、学習院大学法学部助教授。1987年、同大教授。1992~94年、ハーバード大学客員研究員。1997年、「新しい歴史教科書をつくる会」理事。2002年10月29日、逝去。著書に『市場・道徳・秩序』(創文社、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞受賞)、『象徴天皇制度と日本の来歴』(都市出版、読売論壇賞受賞)などがある

杉原志啓[スギハラユキヒロ]
1951年山形県生。学習院大学大学院政治学研究科博士課程修了。政治学博士。日本政治思想史専攻。学習院女子大学講師。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぽん教授(非実在系)

5
幕末から戦後の知識人を題材に教養主義とは何か、知識人とは何か、大衆との関係、法則主義と理想など様々なテーマを扱い論じる坂本による日本政治思想史の集大成である。竹内洋がメディア知識人論について論じる前の、知識社会学やブルデューの理論なしで真正面から各知識人の思想を吟味するスタイルであるため重たいが読みごたえがあり、やりたいと思っていた作業のうちいくらか先取りされていて悔しさもいくらか味わえた。坂本が学者として軌道にのりはじめた矢先に急に亡くなってしまったことが悔やまれる。2016/12/01

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